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名刺交換で終わっちゃう・・・

2010年2月10日 水曜日

海外出張に行って名刺交換をしたことがありますか? 相手の名刺を見て、どの仕事をしているか分かりましたか? 相手が自分の名刺を見て、どんな顔をしたか? 分かったようだったのか、笑ってごまかす様子だったのか?

何年か前に私が日本人の団体と一緒に中国に行った際、皆が名刺交換をしました。しかし、日本人は日本語のみの名刺又は日本語と英語の名刺を渡し、中国人は中国語のもの又は中国語と英語の名刺を渡しました。英語が書かれていても、あまり通じない英語が多く、お互いの言語が分からないままで、皆が笑って会釈して、次の名刺交換に移りました。

後で頂いた名刺を見直したところ、どの名刺がどの人か分からないだけではなく、その名刺の持ち主はどの業界かさえ分からなかったものが多くありました。そうなると名刺交換が無意味なものだけではなく、せっかくその人と出会ったのに、お互いに連絡を取り合う確率は極端に低くなります。こうなると無意味な訪問で終わってしまいます。

殆どの仕事が紹介や名刺交換で始まると言っても過言ではないでしょう。相手のことを理解すると同時に、自分のことを自己紹介するチャンスです。でも、その名刺が通じないものだと、せっかくの機会を逃がしてしまいます。また、裏面に英語があっても、その英語が正しくない、相応しくないと相手に悪い印象を与えてしまいます。英語での自分の会社名や住所の表記が正しくないと、その人が国際取引ができるとは思わないでしょうね。

最近は日本人の名刺の裏面(時々、日本語の面でも!)「HP」の文字を見ます。その後に場合によっては携帯電話の番号があり、場合によってはウェブサイトのアドレスがあります。実はこの2つの「HP」は間違いです。恐らく携帯電話の場合は「Handy Phone」の省略のつもりで書いていて、ウェブサイトの場合は「Home Page」の省略なのでしょうね。この2つともが和製英語で間違いなのです。

正しいのは:

携帯電話    →   Mobile Phone (又は、Mobile)

ウェブサイト  →   Website (又は、URL)

今一度、ご自分の名刺を見直してみるといいでしょう。特に海外に行く方や外国人と会うことがある方は。