‘良く聞かれる質問’ カテゴリーのアーカイブ

出会いは?

2010年5月24日 月曜日

私はイギリス人で、妻は日本人です。知り合ったきっかけについてよく聞かれます。

私は1991年にイギリスを出てから、初めての里帰りでした。しかも7年ぶり!安い航空券を探した結果、広島発→シンガポール経由→ロンドン着の券を購入しました。同じ日に妻が英語を勉強するためにイギリスへ出発しました。彼女も安い券を探した結果、成田発→シンガポール経由→ロンドン着の券を購入しました。私達はシンガポールからロンドンへの便が同じでした。

機内は、3列、4列、3列の席でした。私たちは真ん中4列席の反対側の通路席でした。私たちの間には、夫婦(国籍不明)が座っていて、その奥さんが私の隣でした。

座った瞬間からその奥さんが私に色んな質問をしてきました。最初の質問は「どこに向かっているのですか?」だった。ロンドン行きの飛行機だったので、ちょっと変な質問だと思いました。

それから次から次へと質問をしてきました。

どこに住んでいる?: 日本

何をしている?: 翻訳

日本語を話せる?: はい

彼女(3席離れた知らない女性)は日本人ですか?: 知らない!!

知らないと答えた瞬間、奥さんが彼女に英語で「Are you Japanese?」と聞きました。彼女は不思議な顔で「Yes.」と答えただけ。それだけで充分でした。奥さんが「彼は日本語が話せるので、ここに座った方がいいよ。」と言い、上にあった荷物を取り出し、無理やり彼女と席を換えました。

彼女はイギリス留学の為に、誰にも資金援助を求めず、自分でアルバイトをして留学資金を貯め、本場の英語を習いに行くと説明しました。15時間後に目的地のロンドンに着いて、一緒に荷物を受け取り、彼女があまりにも不安そうだったので入国の手続きを手伝い、彼女を迎えに来ている英会話学校の担当者の場所まで連れて行きました。私は6週間後に日本に戻る予定だったので、私の親の電話番号を彼女に渡し、困ったら電話してみたらと伝えました。彼女の苗字や連絡先も知らなかったし、彼女が連絡して来るとも思いませんでした。

でも・・・私が日本に戻る前の日に親の家に電話して来ました。「その節はありがとう。今は落ち着いて勉強しています。葉書を送りたいので、住所を教えてください。」と言う短い会話でした。葉書は来ないだろうと思ったが、親のイギリスの住所を電話で教えました。そして何も考えず、翌日日本に帰りました。

数ヵ月後に親から「葉書が届いている」と連絡がありました。まぁ、急いでいないので、親が今度イギリスから何かを送る時にその箱に入れてもらうようにしました。葉書が届いたら葉書で、手紙が届いたら手紙で返信しました。彼女の留学生活が終わり、日本の実家(埼玉県)に帰ってからはメールで連絡が始まりました。その後知り合ってから1年以上経った頃に「福山を見に行っていい?」と聞かれて、福山に遊びに来ました。それが、1999年の10月でした。11月に東京出張があったので、東京で会い、年末年始は彼女が福山に来てその時に、結婚することを決めました。知り合ってから結婚するまでは、電話やメールなどの連絡は多かったけど、実際に会ったのは4回でした。2月に埼玉の実家のご両親に挨拶に行き、彼女はその年の5月1日に福山に引っ越してきました。

国際結婚するのに色んな手続きが必要だったので、婚姻届は出会った日にちを選んで、その日にちに福山市役所に提出しました。知り合った日からちょうど2年でした。

なぜ福山?

2010年3月26日 金曜日

日本に来ることを決意した後は、仕事を探すのが先決でした。英語講師の誘いを、三箇所から頂きました。

  1. 佐賀県の小さい街の中学校(JETプログラム)
  2. 福山市の個人経営塾
  3. 東京にある大きめの塾

日本のことを何も知らなかったので、地図を開いて場所を確認したところ、

佐賀県は緑色で、あまり建物がなさそう。東京は首都なので、英語が話せる人や他の外国人が沢山いるだろうと思い、行きたいと思いませんでした。福山は・・・私の地図には存在していませんでした。でも、調べたら、佐賀県の街と東京と福山では、福山は大きさにしても、地理的にも真ん中だったので、福山に決めました。

当時は一年間だけの予定だったので、嫌なら簡単に移ることができると考えていました。単にまだ嫌になっていないのかな・・・

なぜ日本?

2010年3月18日 木曜日

特に理由はありません。高校時代にフランス語を勉強し、大学の専攻は化学だったが、一年間ギリシャの大学でギリシャ語を勉強をしました。大学を卒業した時は既に英語ともう2つの言語を問題なく使いこなしていました。当初はイギリスの外交官になろうと思っていましたが、その職に就く前に半年間独り旅をしてから、どこかの国で一年間暮らすことにしました。ヨーロッパの殆どの国に行ったことがあったので、違う文化の国に行こうと決めました。その当時は(今でも?)大学を卒業した欧米人であれば、日本で誰でも簡単に、英会話の講師になれたので、その仕事に就きました。

一年間の滞在後にイギリスに戻り外務省に就く予定だったのですが、一年間が二年間になり、二年間が三年間になり、結局外交官になるのを諦めて、日本に残ることを決意しました。それはもう18年前の話・・・