‘日本語’ カテゴリーのアーカイブ

非常口の「非常」は・・・?

2011年6月25日 土曜日

日本ではどこに行っても「非常口」がありますよね。その意味やいつに使うものかは当然わかります。でも、その名前は何でそうなっているでしょう?口は「出口」の省略(つまりドア)のことで、特に非常なものではない。恐らく非常状態になった時に使う出口の省略でしょうね。

色んなサインを見かけます。

日本では一番多くて一般的なのは「非常口」でしょうね。

 

しかし、所々、省略していない「非常出口」も見かけます。

 

一方、中国では「非常」は「非常に」の意味です。つまり、「とても」の意味。ですので、中国での非常口は「安全出口」又は「緊急出口」が普通です。

 

しかし、このサインを見てどの方向に行けばいいか分かるのかな・・・?

 

色々なサインがありますね。本当に困った時にこれらのサインを見て正しい判断ができるといいんですが・・・

一番怖いと思ったのはこの次のサインです。恐らく「Exile」は「Exit」の間違いでしょう。そうでないと意味は「流罪」になってしまいます!

 

一期一会の「会」は・・・?

2011年6月17日 金曜日

 

4月に青島での日本人会の総会が開催され、2つのちょっと滑稽な出来事がありました。

1つ目はステージに座っていた日本人会の役員さんの頭上に大きくて長くて赤い横断幕がありました。しかし、「日本人会」の総会ではなく、「日本人」の総会だったのです。

 

2つ目は総会後の懇親会で、日本のある大手商社の現地法人の社長が帰国することになり、その後任が挨拶した時に、自分の同僚であるその人を「さん」付けで呼んでいました。多分、緊張していたと思いますが、もちろん敬語の基本は分かっていたはず?

中国で中国人が正しい日本語を頑張って勉強しているのに、日本人を代表するグループで、日本語の基礎でも間違えているとなると、非常に残念です。

安全?

2010年12月14日 火曜日

不正確に使われている、もしくは間違った文脈でよく耳にする日本語の言葉に「安全」と「安心」があると思います。これは日本だけに限ったことではないと思いますが、空港でのセキュリティ(安全)・チェックを例に挙げてみましょう。

空港でのセキュリティ・チェックがどれほどの安全を保障してくれているでしょうか?ここ数年来のセキュリティ・チェックの厳しさは凄まじいものがあります。X線検査を通すときにはコンピューターをバッグから出さなくてはいけない。液体は一定量、もしくは完全に持ち込み禁止。靴を脱がなくてはいけない所もあるし、X線検査の後には金属探知機まで。

これで我々が安全でしょうか?

そうとも言えないんです。

液体を機内に持ち込みたいとするでしょう?であれば、ポケットに液体を入れればいいんです。金属を身に付けていない限りは、金属探知機を難なく通り抜けることができるうえに、笑顔で送り出してくれます。この場合、水銀は例外ですけど!(笑)

金属について言うと、デジタルカメラが世を席巻する以前にはよく見られたX線フィルムバッグを覚えていますか?内側に張られた鉛がX線を防ぎ、フィルムを守ってくれるあのバッグです。効果のほどはというと、モニターを見ながら近くの人と話しこんでいるか、今にも寝てしまいそうな検査員には、検査中の荷物内に空白があるように見えるはずです。その中にだったらフィルムをはじめとしてピストルからナイフまで・・・なんだって入れることができますね。

仮にX線検査員がまじめに働いている場合は、もしあなたが刃物になりうるものを所有していた場合、それら(ポケットナイフはもとより、爪切りなども含め武器になりそうなもの全部)は没収の憂き目にあうでしょう。そしてこれらはすべて、並んでいる他の乗客の目の前で行われます。これとて彼らに安全になったという気分を与えているにすぎず、安心感を与えているという方がより正確だと思います。

しかしながらセキュリティ・チェックを通ってしまうと、そこには免税店があり、液体、刃物、ガラスなど、セキュリティ・チェックであれば没収されるような品々も、ここでなら購入することができるというわけです…

さて、搭乗も無事終わり、目的地に向かって飛行機が飛び立ちました。航路において問題になりそうなものは、効果的でひどく骨の折れるセキュリティ・チェックによって一掃されたはずです。機内では客室乗務員がボトルからワインを注いでくれたり、缶に入ったビールやソフトドリンクを提供してくれます。もしあなたの席がビジネスクラスであれば、料理を楽しむために金属製ナイフやフォークも食事についてくるでしょう。

あなたは当たり前のように金属製ナイフを手にし、ウォッカのボトルを持ち込んで、ねじり切ったらすぐに刃物になるようなアルミ缶を目の前にしています。あんなに膨大な時間とお金を使ったあのセキュリティ・チェックは何だったんだろう、と考えざるをえませんし、ひいては機内においてどのくらい安全であるかということにも疑念が生じます。

このように見てみると、プラスチック爆弾や水に溶けると有毒ガスを発生するような少量の粉末といったような危険物がどこでチェックされていることを考えるだけでも恐ろしいですね・・・

結局「安全」よりも「安心」が重視されているでしょう。

誰の奥さん?

2010年7月12日 月曜日

本来は「奥さん」は他人の妻を敬っていう語です。文脈がないと、話している相手か第三者の妻は明確ではないが、確かなのは話している本人の妻ではないことです。「私の奥さん」は正しくない言い方ですが、近年ではよく耳にします。「私の奥さんと食事に行ってきます」などと聞くと、間違った日本語でも、意味は明確です。この場合だと翻訳するのは簡単です。しかし、「私の」はよく省略され、単に「奥さんと食事に行ってきます」として使われています。この場合は、文脈がないと、他人の妻と食事することにしか思えない。

「奥さんと食事に行ってきます」と言われたら、直ぐに思うのは「誰の?」です。例えば、メールの本文などを翻訳する場合は、その「誰の?」を聞くことが出来ないのが普通です。問題は英語にするとその「誰の」を必ず入れる必要があります。その情報がなければ、「誰かの」にするしかありません。本当は夫婦が食事に行く話だけだったのに、まるで浮気の宣言に聞こえてしまいます。

ここで翻訳を依頼する時に大事なことが二つです。一つ目は充分な文脈・背景を翻訳者に伝えて、正しく翻訳できるようにすること。二つ目は少なくても日本語を正しく使うこと。

この例だと「妻と食事に行ってきます」を言っていたら、何の問題もなかったです。