2010年9月 のアーカイブ

ドリンクメニュー

2010年9月24日 金曜日

7月に大連に行きました。大きな中華料理店のドリンクメニューを見ていて気になったことが二つあった。一つ目は、メニューに一つしかない国産と銘打たれたビールは何を隠そう「サントリー」、まぁ、確かに醸造はその地域でされたんでしょうけど…

もう一つはソフトドリンク、上から2行目の「Soda Water (no gas)」。炭酸を抜いてしまった「ソーダ(炭酸水)」って何なんでしょう?

部屋を借りる

2010年9月15日 水曜日

今年の3月、日本の従業員の一人の青島長期出張(8月から10月末までの3ヶ月間)を決めてから、彼のための相応しい部屋を探すことにしました。3ヶ月というのはホテル住まいには長すぎるし、年間契約で部屋を借りるにはちょっと短い。そんな理由もあって、最終的には会社からバスで15分くらいの大きな家の一室を借りる、いわゆる間借りの形態に落ち着いたわけです。部屋にはシャワーと洗面所が備え付けられており、部屋のちょうど隣が共同トイレ。立地もいいし、月の家賃1,500元、電気・水道代に月50元と値段も手頃。手付金が500元(ただし理由の如何にかかわらず返却はされない)で、残りは入居時にまとめて払うか月毎で分割するかを選択できるというもので、条件としては理想的ですね。家主が言うには、家の中には他にも滞在者がいるため、通常は家の玄関の鍵は渡さず、それぞれの部屋の鍵のみを提供するということだったのですが、滞在予定者は全く中国語のしゃべれない日本人であること、帰りが真夜になることもあるということなどを説明して、玄関の鍵も渡してもらえるという約束を取り付けることもできました。万事順調、早速500元の手付金を支払い、あとは彼の到着日に、最初の月の家賃の残り1,000元と電気・水道代50元を支払えば契約完了、安心したわけです。

でもね、あるんですね、落とし穴が。彼の到着後、その家まで行ってざっと家の中を一巡した後、階下でさぁ家賃の残りを支払おうかという段になって、なんと家主は家賃として1,500元ではなく1,800元を、電気・水道代として50元ではなく200元を要求してきた上に玄関の鍵も渡すつもりはないと言い出したのです。その後、1時間もの時間を費やして事の次第を話し合ったあげく、やっとのことで手付金支払い時のレシートに記載された家賃、および条件で契約するという同意を得るところまでこぎつけました。残念ながらその時は双方ともにレシートを持っていなかったため、週末(その日は金曜日、夕方)は当初の予定通りに滞在し、週明けの月曜日にレシート持参の上、支払い、および契約の完了という運びになったわけです。もちろん私たちはレシートの内容に何の疑いも持っていなかったので、月曜日にはすべて予定通りにいくだろうと思っていました。

でもまだあるんですね。週が明けて月曜日、中国現地の従業員が、1,500元と50元の文字がはっきりと記載されたレシートを持って家主を訪れました。ここで家主は月1,500元の家賃には同意しましたが、水道・電気代については、今は「夏」なのでエアコンなどの代金も加味して、200元は必要だと言ってくる。このこじつけは受け入れがたい。そもそもレシートには当初から8月から10月末までの滞在と書いているのですから、夏だっていうことくらい想像はつきますよね。さらに3カ月分の前払いと1カ月分の敷金(退室時に返金、何も問題がなければの話ですが)を追加要求。結果として4,650元から6,600元、実に42%も金額が跳ね上がったんですね。仮に敷金が返ってくるかもしれないといっても、相手の手の内がすべて明らかになったわけではない。

新しい部屋を探さなければいけないかも、とここで不安になりました。

まだまだ家主は止まることを知りません。たとえば他の滞在客はすべて中国人で共同の場所はおおむね汚いから日本人には合わないだろう、あるいは彼の祖父が第二次世界大戦時に日本軍に殺されたため、彼の父が日本人と同居するのを嫌がっているなどなど、次から次に言い訳を見つけては、契約を拒み続けたのです。

結局、私たちは別の部屋をみつけ、その部屋の契約をすることにしました。会社にも近く、感じのよい大家(年配のご夫婦)で、家賃は月1,200元。4日間(金曜日の夜から月曜日まで)の紆余曲折を経て、火曜日に新しい部屋へ移動し、彼はやっと問題のない生活を手に入れたのです。

空き瓶

2010年9月9日 木曜日

日本や私が住んだことのあるその他多くの国々では、空き瓶は捨てるか、買ったお店に持って行くことがほとんどでした。場合によってはお店で換金してくれることもありましたが、いずれにしても自分でそこまで持っていかなければならない。

翻ってここ中国では空き瓶の処分は凄く簡単で、私たちがすることといえば空き瓶が増えるのを待ち続け、頃合いを見て、アパートの周りを徘徊しながら瓶や紙、その他リサイクル資源としてお金になるものを集めている人に電話する(もしくは声をかける)だけ。彼らは家までそのゴミを取りに来てくれて、なおかつその重量に応じた代価まで支払ってくれる。

扱いの困る大型のゴミなどを簡単に処分できて、その上、今夜のビール代まで手に入る、なんともいいシステムだとは思いませんか?

大家とのいざこざ – その1

2010年9月1日 水曜日

今までブログが更新できなかった理由を書きます。

ある出来事から始まり、ふたを開けてみると3週間が経過し、今なお継続中で、もしかすると裁判沙汰なんてことになるかもしれない。今は様子見といったところでしょうか。詳しいことまで書くと終わりそうにないので、どうして中国のオフィスを引っ越すことになったのか(それも全く離れていない1階下の部屋!)、ここではそのあらましを紹介するにとどめておきます。

8月2日、オフィスに入ると、キッチンから漏れてきた水が私の机の位置にまで達していました。その距離約5m。タイルカーペットは水浸しでキッチンの床は完全に浸水。すぐに水道栓を閉め、従業員に大家と連絡を取るよう指示してから、モップで床の水を拭き取り、濡れたタイルカーペットを乾かすため、一枚一枚剥がしてベランダに出しました。

大家は部屋に入ると、破裂したシンク下のパイプを取り換えるようすぐに手配をし、後始末は私たちに託すかのようにして、あとは何もせずに部屋を後にしたのでした。

2日後、タイルカーペットが乾いたので、ボンドを買ってきてそれらを元の位置に貼り直しました。私の机やコンピューターもやっとのことで定位置に戻り、日常の平穏を取り戻すことができたように思えたのです。

ちなみにオフィスには複数の部屋があり、全体の面積は160m2です。その日の午後、キッチンから離れたいくつかの部屋のあちらこちらで、カーペットに水が浸みているのを発見しました。その理由を数少ない選択肢の中に探ってみるまでもなく、水は床下に拡がっているのでしょう。それも多分、その裏面と接するほどの深さでもって・・・

私たちは急いで大家に連絡をし、再度、部屋まで来てもらいました。大家はその現状を確認して曰く、「2、3日もすれば乾くと思うし、いずれにしても出来ることは何もないですね。」いやいや、そんなことはないだろう、床下には水があるはずだし、どんなにエアコンをかけたって湿度は高くなる一方だし、ほっておくとカビだって生えるかもしれない。でも大家は言うのです。少し時間をおいてください。今のところ待つ以外にできることはないんです、と。

あくる日、水の浸みはカーペットから上って壁まで拡がっていました。このままだとカビの繁殖は必至です、と大家に電話で告げると、やっと彼も重い腰を上げ、何か考えておきますから、そちら(つまり私たち)も方法を考えてください、と言ったのでした。

木材のフローリングに穴を開けさえすれば、水の量も分かるし、それを吸い出すこともできる。私たちは大家に説明をして、穴を開けることにしました。友人から電動ポンプも借りました。そうして人を呼んで直径3cmほどの穴を開けてもらったのです。

はたして水はありました。数か所に穴を開け、その深さを測ったところ平均1cmほどはありそうでした。1cmの深さで160m2、つまり約1,600ℓ(1.6 ton)もの水が私たちの足元に広がっているんです。しかしこのニュースにも大家は動じる気配を見せず、ポンプで吸い上げるだけ吸い上げたらあとは蒸発させるしかないですね、と言ったきりでした。

とにかく作業開始です。最終的に10ヵ所になった穴からの吸い上げ作業を2日続けて、量にして約700ℓもの水を吸い上げました。それでもポンプでは吸い上げることのできない2mm程度はまだ残ったままです。

その晩、私が一人でオフィスに残っていると不動産屋の人が、階下の部屋の天井から水が漏れているが何か水の問題がないか、と訪ねてきました。彼と一緒に階下に行ってそのアパートに入ると、部屋の一つの天井は水がかなりの勢いで漏れており、隣の部屋の天井にもその影響が見て取れました。私は彼に、彼からもらった名刺の連絡先へ大家に連絡をさせるよう約束しました。

水道管が破裂してから約1週間、週の内の4日間を無駄にし、その間に、予想通り壁のあちこちにカビが繁殖をはじめていました。そしてまた大家に連絡をし、大家もまたお決まりの「蒸発」ですべてを解決しようとしました。加えて20mlの注射器を持ち出し、こともあろうに残っている分(約300ℓ)はこれを使えばいいなどとのたまったのです。

数日後、カビの繁殖の勢いは増すばかりで、もちろん床下の水が短期間に蒸発するなんてことはないわけで、このまま水の処理が出来ないようであれば、オフィスの引っ越しを考えると大家に告げました。大家もここにきてやっと現実的に床の取り外しとその回復の方法を考えるといい、1、2日待ってくださいと返答してきました。

ところが2、3日たっても大家からの連絡は来ず、電話でどういうつもりなのかを再度、確認しました。彼の提案は、まず一時的に階下のアパートに荷物をすべて移す。フローリングを取り外し、水を完全に除去する。その後、床の修復。それらが終わって最終的にまた荷物を戻す。すべてが終わるまでに約3週間。どう考えたって3週間も会社を休ませるわけにはいかないし、それは最初からはっきりと明言してきました。それに荷物を移して戻すというのは、つまるところ引っ越しを2回するようなものだし、何よりもアパート内を分割してオフィスと住居にしているため、その間、私は住むところを失ってしまいます。しかし大家によると方法はそれしかないのです。

大家は私たちに出ていってほしくはないだろうけれども、フローリングを取り外さない限り水は除去できない。オフィスの引っ越しを考える地点に来ていました。カビは日を追うごとにその範囲を拡大しているし、ただ「待つ」というのはもはやオプションでさえないのです。

その日の午前中に下の階のアパートを借りることが出来るか、不動産屋に電話で聞いてみました。私たちの計画は、階下アパート内で比較的水漏れ被害の少ないオフィス部分を先に移動し、被害の大きい住居部分については天井の修復が終わってから移動するというものでした。運よくアパートの所有者からの同意を得ることができ、その日の午後には契約まで済ませてしまいました。そして次の日には一年分の家賃を支払い、2、3日後には移動できるようにオフィス用の配線工事も開始させました。

オフィス部分は金曜日に移動し、住居部分の天井修復は土曜日に、翌週月曜日には人を呼んで部屋の掃除をしてもらい、すべてが終わったのは月曜日の晩でした。

引っ越しは予想以上に順調に進み、残すは以前の大家とのアパート解約、つまりは鍵を返却し、前払い家賃の残高(8ヶ月分)を返済してもらい、居住者側(私たち)の中途解約による違約金(1ヶ月分)を支払うだけとなりました。金額にして37,498 元(14円のレートで520,000円です)が返ってくる計算になります。

しかし大家は私たちが新しいアパートの契約を済ませ、すでに引っ越したことを知ると態度を変え、すぐに水を除去すると言い出し、フローリング交換の代金を私たちに要求してきました。彼の配水管が破裂して、その床下に水をため、蒸発するまで待つしかないと言い続けてきたにもかかわらずです。

2人の弁護士、それに不動産屋ともに、私たちにフローリング交換および水除去の代金の支払い義務はなく、前払い家賃残高の受け取りの権利もあると説明してくれました。ただし、そんなことは意に介さず、以前の大家はただただ私たちの引っ越しに腹を立て、家賃残高の返済を拒み続けています。

現状、私たちは法的には引き続き前の部屋も借りています。つまり大家は私たちの許可がない限りは勝手に部屋に入って修理を始めることはできないわけです。その間にもカビの増殖は止まりません。それに、いずれにしても解約のために事前にアパートの鍵を取り換えていたため、彼は鍵も持っていません。

それでも大家は自分の所有物ということをたてに、鍵屋に鍵を開けさせ、自分のやりたいようにすると言い張っています。これは明らかに違法行為ですが、彼は折れようともせず、家賃残高の半分さえ返済する意思も見せず、そもそも基本的にこの話し合いを終わらせることをさえ拒否しているように見えます。

いずれにしても新しいオフィスへの引っ越しは終わりました。以前の部屋に比べると住み心地ははるかにいいと思います。それから解約手続きをするか、もしくは必要があれば裁判になるか、どちらにしてもその準備は整っています。ただし、裁判の時間と費用を考慮すると、現実的には大家に鍵を返却せずに、様子見を続けるしかありません。仮に大家が鍵を壊して無断で部屋に入るようなことがあれば、警察を呼ぶかもしれませんし、そのときこそ裁判を起こすかもしれませんが、こちらの日本人や現地の知人の話では、それでも大した改善は見込めないだろうということです。

今回の件を通しての大家の態度の変化が不思議でなりません。彼は私たちが部屋を借りていた2年半の間、とても素晴らしい大家でした。そして解約申し出の瞬間には別人になっていました。

最善と思われるのは、今回の事件をちょっとした異文化経験と思ってあきらめ、新しいオフィスで今まで通り仕事を続けていくことかもしれません。住所だって903が803になった程度です。それにしたって登記住所の変更、銀行や関係機関への届け出など、まだまだ片付けなければならない書類は山ほど残っていますが…

. . . 続く . . .