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太陽熱温水器

2010年12月25日 土曜日

屋根の上にソーラーパネルが設置されていれば、それは発電用のものだろうと習慣的に思ってしまいます。多分、ヨーロッパや日本ではそうでしょうし、私の考えもあながち間違ってはいないでしょう。ただ、ここ中国では事情は異なり、太陽熱は発電よりもむしろ温水供給に積極的に利用されています。

太陽熱温水器は中国ではとても普及しており、西洋諸国に比べると驚くほど安い値段(同サイズのもので大体8割ほど安く、約1,500元≒21,000円)で入手可能です。現在、3千万以上の世帯に太陽熱温水器が設置されているといわれています。この要因の一つは、曇りの日や気温が零度を下回るような日にも高効率で集熱ができる真空ガラス管に求められるでしょう。下の写真は私の家の窓から撮ったものですが、太陽熱温水器があちこちに設置されているのがよくわかりますね。

屋上の風景


温水器


現在、中国国内には400以上もの太陽光発電関連会社があるといわれており、関連製品の生産量は全世界の18%を占めています。2007年には世界中で生産された3,800メガワット相当のソーラーパネルの内、約半分の1,700メガワット分が中国で生産されました。しかし、その99%は輸出用で、国内に出回るのは1%程度でしかありません。

下のグラフや表でも、中国の太陽光産業がいかに大きいかが見て取れると思います。