留学経験者

普通4年留学して外国の大学を卒業したと聞いたら、その国のことをある程度理解出来ていると思うでしょう? なぜなら大学を卒業できるほど言葉が上手で、少なくても4年間はその社会で過ごしたことがあるのですから、すべてを把握できていないとしても、基本的な常識は当然わかっているはずと思いたいのですが・・・

中国人が日本へ留学する時は多くの中国人は日本人と殆ど接する機会がなく、他の中国人留学生だけと交流します。日本で暮らしても、まだ中国人の社会で過ごしています。

そもそも日本に留学している中国人は代表的な中国人と言うより、お金持ちの子供です。一般的な家庭だと留学するお金がありません。その為、同じような裕福な家庭の子供が多いです。

その中国人が卒業をし中国に戻ると、日本語がある程度分かっても、日本の社会、日本の常識や習慣についてはあまり知識がないようです。

一つの例としては、一昨年私が経営している中国の現地法人に採用した女性です。彼女は30歳ぐらいで、日本に9年間留学し、大学卒業後に大学院も卒業。それらの学校は東京で、専攻が経済学部でした。

3ヶ月間の試用期間が終了した時、本採用しないことを彼女に伝えました。その3ヶ月間だけでも何回も驚くようなことがあったからです。

事件①

ある日MSNを使い彼女にファイル送信しようとしたら、彼女の画面にそのファイルを「承諾」、「名前を付けて保存」、「辞退」するの3つの選択肢が表示されました。彼女はその「辞退」と言う文字を見て直ぐに私に「はい、分かりました。会社を辞めます。」と言いだしました。なぜなら、私が彼女に解雇と言うメッセージを送信したと勘違いしたようです。その理由としては、中国語で「辞退」の漢字は「解雇」の意味を持つからです。しかし画面には単なるそのファイルを受け取らないと言う日本語の意味しかありませんでした。

事件②

日本語を中国語に翻訳している最中に日本語の原稿にあった「¥」記号を見て、それが可笑しいと言いだしました。中国でもその記号をお金の単位(元)として利用しているが、9年間東京に暮らし、経済学の大学院を卒業した彼女は、日本でも「¥」記号を使用しているとは知らなかったと言いました。

日本語の読解力が非常に悪かったです。

結局、日本に長くいただけだでは意味がない結論になります。どの国籍の人も同様です。自分と同じ国籍の人としか接しないなら、いる国の文化や常識を理解できないのが当たり前ですが、これは中国人に多い現象のようです。非常に残念・・・

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