最初に出会った人

恐らく一番多く見られる中国での間違いは、最初に出会う日本語を話せる中国人を信じてしまうこと。この日本語ペラペラの中国人はすぐに「お友達」になり、人を紹介してくれるし、どの問題でも解決してくれる。少なくとも、そう言われる・・・

100人の中国人が一つの部屋にいると想像してください。全員が自分の必要とするサービスを提供出来る。しかし、1人だけが日本語を話せる。確率として誰と話す?誰と取引をする?誰を信用する?もちろん、その日本語を話せる1人ですね。では、その部屋にいる100人の中で、その日本語を話せる1人が一番適切な相手だったのはどのくらいの確率?答え:もしたまたまその部屋にいた場合1%。もしくは、わざと日本人に会うためにいた場合ゼロに近い。後者の方がよくあることです。

上記のシナリオと残念な結果は良くないが、理解しやすい。多くの人が笑顔で読めない名刺を差し出している。そして、1人だけが隣に立って誰が誰、誰が何をしているかなどを説明してくれている。もちろん、質問があれば、その人に聞くし、そして本能的にその人を信じてしまう。だって、その人がいなければ、どうしていたでしょう? 答え:恐らく、より上手くいったでしょう!

仕事で初めて中国に行く日本人(「投資者」とよく呼ばれている)に問題を解決してくれる人を紹介することを仕事にしている中国人がいる。これだけで生活している。解決できる問題は簡単な物の調達から滞在ビザの手配や延長手続きまで。どの解決でも、何らかの形で費用が必要です。そして、あなたの新しい「お友達」はその一部をもらえる。しかし、一番良い人に紹介されている訳ではなくて、一番多くお金を紹介者に払う人です。結果として、あまりよくないものやサービスのため、必要以上のお金を払っている。ものやサービスの質は全く無関係です。

この問題を避ける方法としては通訳者を使うのが一番いいでしょう。そうするとその部屋にいた100人全員と話せ、自分に合う人を選択できる。しかし、気を付けてください。通訳者の中には、その「お友達」と同じようにバックをもらっている人がかなり多いです。ですので、先ずは相手を疑うのがいいでしょう。質問をたくさんして、出来るだけ事実確認を行うのがいい。中国で取引するのであれば、信頼できる上手な通訳者を見つけるのは一番重要で最初にするべきことでしょう。

ヒント: 信頼できる上手な通訳者は一番安い通訳者であるはずはない。安く通訳をしてくれる人の殆どは紹介のバックで収入を増やしているので、この記事の最初に戻ってしまうだけです。

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