大家とのいざこざ – その2

続いて・・・

「鍵屋に鍵を開けさせ、鍵を交換する」という大家の言い分を気にかけながらも、私は8月30日、日本での過密日程をこなすために中国を後にし、帰国の途につきました。話を伺った二人の弁護士も不動産会社の担当の人も、いずれにしてもいくつかの法を犯すことになるので、借主の許可なく勝手に鍵を変えるほどこの大家もバカじゃないだろう、と請け合ってくれましたし、私が開けなければ、彼が部屋に入る術はないということも確証してくれました。もちろん私が部屋を開けるわけなんてないので、手つかずの問題は再度、私が青島へ戻る10月、国慶節(1日-7日)の後まで持ち越し・・・のはずでした。

9月28日、水道メーターの交換のため、その団地に常駐している作業員がオフィスを訪ねてきて、上の階(9階ですね)を開けてくれ、と言ってきました。これは他のすべての部屋でも行われていることです。ですので、これ自体はさほどの問題ではありません。でもどういうわけか、そこには「大家が一緒にいる」ということなのです。どうしたって何か裏があると思わずにはいられません。そこで、現地スタッフにドアを開けないようにと指示しました。水道管を交換しないことで、他の部屋の断水が多少、延びるということについても、元を正せば法的責任を全うせず、返金にも応じない大家のせいでしょう?

しかし作業員の女性(団地内全6棟を担当)、大家(は言わずもがな)、それに現地のスタッフも、契約に関する私たちの状況が変わるわけでもないので、開けてメーターを交換した方がいいと言ってきます。結局、状況に流される形で気が進まないながらも、「大家は作業後(約30分)には必ず退出し、鍵も変えない」という条件の下にドアを開けることに同意したのです。

上の階のドアが開き、作業員が水道メーターを交換している間、大家はすぐに行動を開始し、鍵屋にドアの鍵を変えさせてしまいました。そこに居合わせたスタッフには、今見たことを言わないようにと釘を刺し、休日に勝手に大家が変えた風を装っておくようにと言ったようです。彼女は何もできず、黙って見ているしかありませんでした。

その晩にそのスタッフから連絡をもらいました。カビだらけの、家賃を払っていながらも鍵さえ持っていないというそのアパート・・・青島に戻るまではまだ数週間はあるので、その間は今後の対応を考えた方がよさそうです。ちなみに今回の大家については、その行動は暴挙と言っていいでしょう。どのような裁判に出たって負けるはずです。そんなわけで私は10月8日に戻るまでは事態をそのままにし、法的な選択肢を模索するべく、弁護士に連絡を取るよう現地スタッフに指示を出したのです。

コメント / トラックバック2件

  1. より:

    何で9階の家賃をまた払っているのですか。

  2. ハイマン より:

    一年間の契約で、一年分の家賃を先払いでした。

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